2009年7月28日火曜日

ARGとは(1)

ARGって、みなさんご存知でしょうか?
Alternate Reality Gamingの略で、
日本語に訳すと「代替現実ゲーム」という風に呼ばれています。

カンヌ国際広告祭のサイバー部門で、
42entertainment×ワーナー・ブラザース・ワールドワイド・マーケティングの
"Why so serious? "
http://work.canneslions.com/cyber/?award=1










がグランプリを受賞した事をきっかけに、
日本でもARGを使ったバイラルキャンペーンが少しずつ注目を集めてきています。

※こちらのARGを考察した、ニテンイチリュウさんの記事が大変分かりやすく、
綺麗にまとまっているので、是非参考にして下さい。
http://www.cbc-net.com/dots/tomo_nozawa/nozawa_02/


武山政直研究会とARG


私が大学で所属している武山政直研究会(以下KEG)では、
このARGについて二年前から日本で始めて研究し始め、
今年からはARGの本質的特徴とその可能性に注目し、
今後どのように活かして行くのが良いのかを考えています。
この辺の詳しい事は、又機会があるときに触れたいと思います。

日本でのARG理解の現状


そんな中で、
まだまだARGに関する参考資料が日本では非常に少なく、
ネット関係、あるいは広告関係者以外には
(むしろその業界の人ですら)
良くその実態が知られていないのが現状です。

また、よくある
「これはARGではない、これがARGだ」という
そもそもARGとは何かの定義をしないでの原理主義的な議論や、
広告という枠組みに囚われたが故の狭い視野での議論、
それに付随する効果測定の限界議論から、
ARGの正しい理解とは言えずとも(何が正しいかなんて誰も知らないので)
その可能性が見えづらくなっているのが、
悲しいですが現状です。

もっとARGの面白さ、新規性、そしてその可能性について、
オープンに議論がなされれば良いと思うのですが、
今は本当に一部のややギークな人達の遊び、
という風にやや思われがちなんですね。
ちょっと(というか結構)残念。


今後のARG関連エントリーに関して


私は今後、
少しでもARGの様々な可能性を感じて貰い、
かつ理解を深めてもらえる様なエントリーをしていく事で、
少しでも多くの方々がARG的手法を用いたビジネス、コンテンツ制作、
はたまた社会貢献等の可能性について考えて頂ける様になれば良いなと心から思っている次第です。

もちろん、
私たちが研究室で考えた定義や可能性が絶対の真実だとは思っていませんし、
あくまで1側面からの考察にすぎません。
ので、今後も多くの方々と意見交換をしていきながら、
ブラッシュアップしていけたら良いなと思っています。



次回はまず、
「ARGのはじまり」
について、The Beastの事例を通じて説明したいと思います。


ではでは。

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